「PCチラシの裏」緊急企画!
NUCでサクサク動く4K 60Hz対応の超小型PCを作る!②まとめ
NUCでサクサク動く4K 60Hz対応の超小型PCを作る!②まとめ
ベンチでNUCの実力を検証!
と言う事で前回製作したNUC5i5RYHをベースとしたPCの実力を探っていきたいと思います。
先ずCPU-ZでBroadwell-Uの仕様を見てみます。
CPUは22nmから14nmになり蓮から比較すると更に省電力性に優れている物になっています。
又i5で有る面目もしっかり保たれていますねPenAEには非搭載だったAVX/AXX2もしっかり搭載されていますスレッドも4スレッドですがHTで4スレッド、デスクトップ用のi5のネイティブ4コアとは違います。2コアのi5...LGA1156のClarkdaleの再来か?(^^;
Windows7 エクスプリエンス
ストレージ1強のバランスの悪さは目立ちますが、あの最強??のSSDを選択したので仕方が無い事です(^^;SSDのベンチは後述します。
恒例のCrystalMark2004Rで見れば前回のPentumAE(G3258)の定格で使用した時とほぼ同じ性能と言う事が分かります但し、ベンチ実行中G3258は3.3GHz、5250Uは2.5GHz動作している事からクロック辺りの効率は5250Uの方が上です。
一方のG3258はクロックアップ3.3GHz→4.5GHzにした場合大きく5250Uを引き離しています。
コスパは絶対的にG3258の勝利!
しかし、G3258の内蔵グラフィクスは4Kすら未対応なので機能面では5250Uの圧勝!
又CrystalMarkは2003年~2004年頃の北森(Northwood)Pen4辺りが活躍していた時代のベンチなので低クロックな物は低く値が出てしまうのでAVX/AVX2等を加味するとトータルでは5250Uの方が性能面では上になります。
次に気になるのが筐体が小さい事で発熱(廃熱)の方は大丈夫なの?と言う事だと思います。
室温は28℃の環境でOCCTのLINPAC(AVX ON)を1時間以上稼働してみました。
CPU内部温度はクロック2.5GHzでピークで78℃位に達しました....NUCの騒音ですが高負荷でも割と静かです故に上のグラフが示す通り80度近くなってしまうのでしょう。
改良すべき点はファンは交換が大変そうなので簡単にできる部分はグリス位ですかね?どうせ淫耀の事ですから糞グリスを使っているんじゃ無い?(^^;
と高負荷時でも本体はそれ程熱くない事から22nm→14nmにシュリンクでデュアルゲートFETの欠点が更に浮き彫りになっている可能性もあり得ます!(CPUの構造の問題で熱がCPU内部に籠もる)この場合我々はどうしようもありません(^^;
消費電力はどうなのか?
結論はバッテリー駆動も可能な程の省電力!
ここもNUCでは重要要素!
左はアイドル時ですがたったの11W...
LED電球に毛が生えた位の消費電力!(^^;
そしてこちらはOCCTのLINPAC(AVX ON)の最も負荷が重くなる8分後辺りの消費電力ですが頑張っても27Wより上がりません!電力効率はかなりの物!
前にi3 3220T(Ivy i3)で作った省電力!と豪語していたPCも遙かに上回っています(あちらはピークで45W)
しかもベンチも1つ上を行っているので言う事無しかな?(^^;
ここまで消費電力が低いと考えられるのは?
バッテリー駆動は可能か?
パワレポで登場する高橋敏也氏が既にやっていそうですが(最近パワレポ見てないから知らん(^^; )
ズバリ!可能です!
最近よく見かけるモバイルバッテリーでも19V出力対応の物(ノートPC対応とか書いてある物)ならNUCもそれなりに稼働できるようです。
参考URL:
モバイルモニターも欲しくなるなぁ....だったらノートPCで良いじゃん!は無しよw(^^;
NUCのバッテリー駆動は現実的に野外やコンセントが無い場所での実用的な運用にはチョット向いていません、ノートPCの様にOSからの電源管理も出来ませんので何時バッテリーが切れるかハラハラしながら運用しなければ行けません(^^;
モバイルバッテリーをUPS(無停電電源)として活用するのはいかがでしょ?
又NUCの場合バックアップ電源はAC100V出力では無くDC19Vなので自作も簡単です。
DC/DCコンバーター基板も市販されていますしUPSを自作してみるのも楽しいかも知れませんね!
但し!DC/DCコンバーターの出力電圧の設定は慎重にする必要があります。
USBモバイルモニターも要るよね?(^^;
PCIe x4接続M.2の実力は?
この手のSSDはNUCに付けるのでは無くZ170を待て!
そして一番気になったのはこちら!
SAMSUNG MZHPV128HDGM-00000 128GB
値段はarkで\18,950で購入。
NUC5i5RYHのM.2スロットはSATA3だけでは無くヒッソリ..PCIe x4も対応!と聞いてこれを選んでみました。
サムチョン(失礼!)SSDは普通は何となく避けて通るのですが(^^;(SSDに付いては悪いメーカーでは無いですよ!過去のメモリやHDDの不名誉が頭に残ってるだけ(^^; )こう言うのここしか作ってないんですよね。(GEN3は初)
NUC5i5RYHはPCIe x4 Gen2 MZHPV128HDGM-00000はGen3迄対応この辺の影響は出てくるのかな???
※MZHPV128HDGM-00000はAsRockブランドで販売されるようです。
Crystal DiskMark4.0.3 x64
おょょょょょ~とんでもないスコアが粋なり出ました!![]()
![]()


Gen3接続だったら2000近く出るんでしょうけどやはりNUC側がGen2と言う事で中間を取ってこのスコアですね、納得!
書き込みの方は公称値をやや上回る657.5となっています。
念のため他のベンチも
AS SSDBenchmark
こちらは元々CrystalDiskMarkより遅めのスコアが出る傾向にあるのですがあちらの
1500越えは出過ぎでしょ?
何となくコッチの方が信憑性があるような??気もします(^^;
Compressonの方は書き込みはまあ安定していますが読み込みの方がDISCじゃないのに何故か右肩上がりなのは気になるところではありますが..チョットばらつきもあるような気がします。
結果として NUC5i5RYHのM.2 x4 Gen2がボトルネックとなっている感じですが思ったよりもベンチ結果だけは良い値が出ましたね。
で、肝心なのは体感速度なのですが、特別SATA接続のSSDと比べて起動時間が飛躍的にUPした感じも無く体感速度的にはベンチ結果の割に大変微妙に感じられました。
アプリの起動は一部速いような気がしますがM.2のPCIe x4接続だから速い!と言う感動はありませんでした。
何でこうなるのかと言えばレイテンシー(遅延)の問題があるのかも知れません。
あと使ったOSがWin7でUEFIブートを使用していないと言うのもあるでしょう。
やっぱりこの手のSSDはGen3にも対応したママンを使用して性能を存分に引き出せる物を使うのが筋だと思いますみ。
Z170世代のママンになるとPCIeのレーン数の制限も緩くなると言われています。
チップセット側がZ97迄のGEN2 x8レーンから大幅に強化したGEN3 x20レーン+CPU側のGEN3x16レーンもプラスになりママンに寄ってはグラフィクスカードのSLIの場合16x2が可能になる製品も出るかも知れません。 よく考えると36レーン中32レーン使ったら偉い事になっちゃいますねこれは㍉です...(^^; (USB3.1の外部チップ分も考えるときついです)
これに伴いM.2スロットもGEN2 x2→GEN3 x4になると思われます。
グラボ+M.2 SSDのそれぞれの性能をフルに引き出せる様なになり、ボトルネックを気にする必要もなくなります。
Z97だと一部のママン(AsRock Z97Exterm6等)でUltraM.2と独自で称するポートで PCIex4 仕様のSSDだとグラフィクスはx8迄のレーン制限が掛かってストレージとグラフィクス、チミならどっちを取る?
と言う苦渋の選択肢を迫られる羽目になっていました(^^;
参考URL
そちらが出てからこの手のSSDを購入された方が絶対に幸せになると思います。
と言う事でNUCにはM.2でもコスパに優れているSATA接続タイプを使用する事を強くお勧めします!
その中でも128GBでも快適に使えますが出来れば256GBがオヌヌメ!
128GBだとOSのインストールとアップデートだけで容量の30%程使ってしまいます。
後①でも書いてますがメインメモリに付いては用途にもよりますが動画編集とかしない限りは4GBでは心許ないですが、デュアルチャンネル(4GBx2)の8GBで十分です!普段使いでは16GB何て要りません!自分の用途に合わせて無駄出費を抑えて作れば10万超え...orz..何て事も無いと思います。
私の例では用途は4Kにも対応した動画鑑賞や音楽鑑賞が主なのに16GBは積み過ぎ!
※このNUCにピッタリのこんなSSDが工房のバナーにあったんですが...
256GB GEN2 x4接続のSSDですね、工房にしてはチョット安い...こっちにすれば良かったですね
orz...と思う7号機であった。(^^; 在庫処分品の様ですが...
今後NUCもIntelの独壇場で無くなる?
プチ流行になるかも?
Skylark世代のNUCもこの後続々登場するようですので今後のラインナップも要注目なのです。
参考URL:
でも..メモリがDDR4へ変更になりWin7が対応OSから外されていますのでWin7を使いたい方は念のために現行機を購入した方良さそうです。
逆にリリース時期がWin10発売日近辺と言う事でWin10 PCをNUCで組んでみても良いかも!
大きいのはDDR4 1866のみ対応と言う事でDDR4も未だ熟れた値段になってないのでコスパは更に悪くなるとみています、DDR4効果は普段使いではメモリーの高速化で得られる体感速度は微々たる物かも知れませんが実は...メモリーの高速化は内蔵グラフィクス性能を大きく左右するのでこちらの方は期待できるかも知れません。
上の方でデュアルチャンネルを強調しているのは普段使い(ネットやExcel Word使い)の高速化では無く内蔵グラフィクスの性能を少しでもUPさせ事が出来ると言う意味合いです。
8GBの1枚差しでは無く4GBの2枚差しで使いましょう!
中途半端だなと思うのはUSB3.1に未対応と言うのはどーかなぁぁ..
HDMIも1.4aのままいい加減2.0にも対応してほしいものですね。
買いじゃ無いかも知れません。
Intelじゃないサードパティ製(戯画とASROCK、ASUS等)の製品も続々出るのでせめてUSB3.1対応の物、出来ればHDMI 2.0に対応した物を..もポイントだと思います。
因みにデスクトップのZ170もネイティブUSB3.1の対応は無く別チップで対応となります。
これは今迄の自然な流れですZ68の時も外部チップでUSB3.0に対応してたでしょ?(^^;
まとめ
NUCは先に述べたように拡張性(特に3Dグラフィクス)は無いに等しいので自分の用途に合わせて
通常のATXのPCと使い分けて使用する(サブとしての活用)のが宜しいかと。
サクサク動くのか?と言えば定格のPenAEのマシーン(SSDはSATA3.0接続)に比べてもほぼ体格的に互角に感じます。
私の場合明確な用途は有りますのでこれで良いのですが「ホントにこれでいいの??」と言う事を考えて購入しましょう。
決して性能に対してお安い買い物では無いですからね(^^ち;
因みに同じようなBroadwell-U i 5 5200U(クロックは少々抑えめ)搭載のノートパソコンがこんなお値段で買えるんです。
OS付き!ノートなので勿論ディスプレイ付き!(ただGシリーズのディスプレイはイマイチ感はありますが、普段使いには十分です)
WiFiモジュールは NUC5i5RYHと同じインテル Dual Band Wireless-AC 3160 (ac/ a/ b/ g/ n)にプラスして勿論Bluetooth4.0も搭載!
スペック的にはNUC5i5RYHとほぼ互角です、ただそのまま使用したんではSSD慣れをした方はかなりかったるいと思います(^^;
HDDを256GB程のSSDに換装してメモリをもう4GBだけプラスして使えば良いのです。
それでもNUCよりも安上がり...
そしてノーパソは2ストレージは対応しないので余ったHDDはUSB3.0のケースに入れて使用すれば良いでしょうb。
※メーカー製PCのHDDには「リカバリー領域」がありますので必ずDVD-RかUSBメモリでリカバリーDISCを作成してから再フォーマットしてください!
SSDにOSのクリーンインストールする場合リカバリーDISCを使用します。
持ち運びもしたいならノートPCかWinタブレットを買った方良いですし、持ち運びしない4K出力やM.2に惹かれる、WQHDや4Kモニターを使用したいならNUCを購入しても良いでしょう。
自分のPCの明確な使い方は何か?よーく考えてみましょう!
で、目標のサクサク動くPCになったの?かと言えば....チョット考えてしまいますが普段使いでは快適なPCとして十分通用します。
しかし、本格的なPCゲームや重たい動画編集も!となればお世辞にも実用的なPCとは言えませんのでこの辺はATX等の一般的なPCとの棲み分けは必要かと思います。
現在はWin7なのでチョットモサッとしているかも知れませんがWin10に無償アップデートすれば?更に軽く、SSDの性能を生かすべく起動時間の大幅な短縮も期待できるかも知れません(UFEIブート必須)
但し、何でも新しいOSが良いと言うわけでは無く特にビジネス用途に使う場合アップデートは慎重にしてくださいね。
但し、何でも新しいOSが良いと言うわけでは無く特にビジネス用途に使う場合アップデートは慎重にしてくださいね。
常識的に考えてビジネスPCはWin7からはアップデートしないのが賢明!折角タダなのに勿体ない...ポチッ!目先の快適(かも知れない)PC?を求めたら、1週間の不利益(お仕事用の常用アプリが使えない!)タダより高い物は無い何て事になりかねませんからね(^^;
以上!